当院は脳神経内科を専門とするクリニックで、特にパーキンソン病の診療に力を入れています。様々な悩みを抱えた患者さんのために何をすべきか?何ができるか?を考える医師が集まっています。
理事長 丹羽 直樹
ご自身やご家族がすでにパーキンソン病と診断されている方、もしかしたらパーキンソン病ではないかと心配な方、様々な悩みや不安がある事かと思います。
パーキンソン病の診断は、診察室に入って来られた時点ですでにほぼ90%分かります。適切な問診と診察でさらにその診断が確実となります。MRI検査を行う事もありますが、あくまで他の似たような症状の疾患を鑑別する目的です。核医学検査などを行う病院もありますが、それは単なるオプションに過ぎず、研究目的の場合もあります。特に大学病院の場合は、診療だけでなく医学生や研修医の教育のための目的と、研究のために症例数を集めたいという目的があります。
当院では、パーキンソン病の方に対して、現実の生活の質を向上させるために、どういった処方や生活指導が必要かを常に考えています、患者さんは研究材料ではありません。もちろん研究も必要ですが、何のための研究かが大事ではないでしょうか?
パーキンソン病に関して、どんな悩みでもお気軽に当院にご相談ください。
大学卒業後、研修医として千葉大学神経内科に入局しました。ここでは神経症候学(患者さんの訴えや症状から脳神経系のどこに問題があるかを見出す技術)を学びました。どこの場所に問題があるかを推定し、次にその場所に何が起きているのかを考え、必要な検査を行って診断を確定します。
研修修了後、松戸市立病院救急部(現松戸市立総合医療センター救命救急センター)に勤務しました。この分野では、患者さんの病態を総合的に診る事が必要とされます。
交通事故のような多発外傷では、ケガや骨折だけに目を向けるのではなく、まずは生命維持に直結する呼吸や循環の安定化をはかる事が最優先です。緊急手術が必要かどうかを考えつつ、内科的集中治療を行います。
意識の障害(呼び掛けても反応がないなど)がある患者さんの場合、必ずしも脳の病気とは限りません。循環器系疾患や糖尿病・内分泌系疾患が原因の事もあります。
頭部外傷や脳卒中で命が助かっても、その後うまく歩いたり、話せるようになるために、リハビリテーションが必要になります。
症状のピークである「急性期」の段階で、できるだけ早期にリハビリテーションを開始する事が、後遺症を最小限にできるかどうかを左右します。七沢リハビリテーション病院に勤務し、可能な限り早期にリハビリテーションを行う意義を実感しました。
長池脳神経内科、横浜脳神経内科とも開設にあたり、設備や体制にこだわりました。丁寧で確実な治療ができるよう、MRI機器を導入し、完全予約制による診察時間の確保に努めています。
院長 石川 達也
20年以上脳神経内科医として脳卒中、めまい、認知症、頭痛などを専門に従事してまいりました。これまでの診療で実感したのは、「頭痛は、患者さん自身の生活習慣を変える事で、ある程度コントロールできる」という事です。適切な薬剤の使用でもちろん頭痛は良くなりますが、回数が増えたり、痛みの程度がひどくなる場合は、「生活習慣を少し変える意識」をするだけで良くなる事が多いのです。例えば、片頭痛の方は、頭痛を誘発する因子の一つとしてチョコレートがありますが、毎日食べていたチョコレートを控えたら頭痛が改善した例もあります。
ご自身の生活習慣に取り入れた方がいいもの、そうでないものを知って、頭痛とうまく付き合っていけるようアドバイスを行います。
頭痛持ちの方は、「どの薬をどのタイミングで服用するのか」がポイントになります。西洋医学だけでなく必要に応じて東洋医学(漢方薬)も活用し、どちらか一方に偏るのでなく、それぞれのメリット・デメリットを考えた治療を目指しております。一人ひとりに合わせた飲み方を助言いたします。お気軽にご相談ください。
医師 古宮 裕泰
神経症候学(脳神経系疾患の診断技術)に興味を持ち、脳神経内科医になりました。パーキンソン病など神経変性疾患を得意としていますが、横浜脳神経内科で頭痛の患者さんを多く診るようになり、頭痛の奥深さを感じています。多くの医療機関のサイトや医療情報サイトでは、慢性頭痛では緊張型頭痛が最も多いと書かれていますが、私の診療経験上から、それは違うと考えます。従来緊張型頭痛と言われてきた頭痛のほとんどは、一見そのように見えている慢性片頭痛であり、実際に片頭痛の治療薬が効くという事実を実感しています。既成概念にとらわれない診療を心掛けています。